GeminiやChatGPTと一線を画す「冷ややかな」既定人格
The Vergeの記者Jay Peters氏が新しいSiri AIを試用したところ、質問に対して余計な追加質問や言葉数の多さがなく、簡潔に答える「そっけない」性格が確認されました。同氏はGoogleのGemini、OpenAIのChatGPT、Siri AIの3つの既定人格を比較し、Geminiは過度に陽気、ChatGPTは穏やかながら配慮を求める印象、そしてSiri AIは「氷のように冷たい」と評しています。
例えば「What’s going on?」という問いかけに対し、Geminiは陽気な口調で近況を尋ね返したのに対し、ChatGPTは「このチャットの話か、ニュースか、ファイルやカレンダーか」と文脈の確認を求めました。一方Siri AIは「設定を有効にすればWeb検索できる」と短く応じるにとどまっています。
天気や「友達になれる?」への反応にも差
Portland, ORの天気を尋ねた際、GeminiとChatGPTはそれぞれ「63°F、北西の風4 mph、湿度59%、最高67°F、最低49°F、降水確率35%」「61°F、午後にかけて67°F前後まで上昇、夜は50°F台」など、インフォグラフィック付きの詳細な予報を返しました。対してSiri AIはNational Weather Serviceの「Extreme Heat Watch(極端な高温の警戒情報)」を伝え、小さな気温画像を添えるのみでした。
「Can you be my friend?」という問いには、GeminiとChatGPTがそれぞれ「サポート役の友人だと思って」「実生活の友情の代わりではないが、話し相手になれる」と温かく長めに答えた一方、Siri AIは「I’ll be your friend, in fair weather and foul.(晴れの日も雨の日も、あなたの友になりましょう)」と短い詩的な一文で返しました。「Do you love me?」に対しても、Siriは「I think you’re pretty great.(あなたはなかなか素敵だと思います)」と簡潔に応じています。
「友達」ではなく「便利な道具」としての立ち位置
多くのAIチャットボットは陽気で饒舌な人格を持ち、ユーザーの愛着を促す傾向があります。実際、OpenAIがGPT-4oを廃止した際にはユーザーが喪失を悲しみ、有料ユーザー向けに復活させた経緯もあります。一部の企業はAI人格の濃さを抑えたり、控えめなトーンを選べる設定を提供したりしています。
こうした流れに対し、Appleはユーザーが人格を変更できないSiri AIを、友人ではなく「便利な道具」として位置づけているように見えると同記事は指摘しています。Siri AIが広く利用可能になるのは今秋のiOS 27公開時で、Appleはそれまでにトーンを調整する可能性もあります。
出典: The Verge