タイムズスクエアで大規模抗議

6月12日、ニューヨークのタイムズスクエアに、イーロン・マスクを象った巨大な空気人形が出現した。人形の周囲には「GrokはAIで児童ポルノを生成する」「SpaceXはGrokを所有している」と記した黒いバナーが掲げられた。

抗議を主催したのは「Safe AI Now(SAIN)」。同団体は宗教指導者、家族支援者、子どもの発達専門家、オンライン安全推進団体、教育者、法律専門家、テクノロジー関係者、市民らで構成されるとしている。設置場所はナスダックとJPモルガンのオフィス前で、仮面を付けた参加者がチラシを配ったが、メディアの取材には応じなかった。

SpaceX IPOを「責任の転嫁」と批判

抗議の直接的な契機となったのは、SpaceXが金曜日(13日)に予定する株式公開だ。同社の評価額は1.77兆ドル(約177兆円)、初値は1株135ドルから始まる見通しとされている。

団体は「このIPOは責任の転嫁だ。訴訟費用、規制当局の罰金、調査コスト——それらすべてが株主に押し付けられることになる」と主張した。また、「IPOの華やかなニュースに目を向けさせようとしているが、実際の被害と実際のリスクがある。Grokのような有害なプラットフォームを、銀行、ナスダック、投資家が当然のものとして受け入れることは深刻な問題だ」とも述べた。

Grokをめぐる法的・規制上の動向

Grokの画像生成ツールが未成年者の性的画像を生成するために使われた事例は複数報告されている。WIREDは、GrokがAOC(アレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員)を含む非合意の性的画像をホストしていると報じた。

法的手続きも相次いでいる。3月には3人の少女がxAIを相手取り、自分たちのヌード画像を生成されたとして集団訴訟を提起。アシュリー・セント・クレアも、自分の性的な画像が生成されたとしてxAIを提訴している。また、35人の州司法長官が1月に連名の公開書簡で非合意性的画像への対応を求めた。欧州委員会も1月、非合意性的画像に関するリスク評価のためxAIへの調査を開始している。

SpaceXによるxAI買収

SpaceXは今年2月、Grokを開発するxAIの買収を発表している。SAINはこの経緯を踏まえ、GrokのコンテンツポリシーやIPOとの関連性を問題として提起している形だ。


出典:Wired

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