200億ドル投資の構造

Johnが経営するプロパンガス会社は2026年6月12日、JennyのKrematorium事業に対して200億ドルを出資し、5%の持分を取得した。Jennyはさらに自社のインシネレーター(焼却設備)に100億ドルを追加投資している。

資金の還流

注目すべきは資金の流れだ。JennyはJohnに対して、投資した資金を焼却するためのプロパンガス代として100億ドルを支払った。Johnはこの100億ドルをAI投資収益として計上し、同四半期の決算に反映させた。また、Johnは自社が5%を保有するKrematoriumの企業価値を1,000億ドルと発表しており、5%持分の帳簿上の価値は50億ドルとなる。

Forbesによる報道と利益相反

Forbesはこの取引を追うため、記者をJohnとJenny双方の取材に充てた。ところが担当記者は取材過程で両者と恋愛関係に発展し、三者は事実婚(コモンロー婚)によるポリアモラス関係を結んだ。最終的に公開されたプロフィール記事はJohnとJennyへの賞賛が目立つ一方、上記の資金循環を含む財務的詳細にはほとんど触れていない内容だった。

なぜこれが問題なのか

AI投資という文脈で計上された100億ドルの収益は、実際には自社が出資した相手からの支払いが還流したものだ。取材記者と被取材者が私的・法的な婚姻関係を持つことは、報道の客観性に対する根本的な利益相反にあたる。書籍『AI Economics for Dummies』でも言及されているような循環的な資金計上と、それを批判的に検証すべき立場のメディアに生じた癒着は、投資家や読者に対する情報の透明性という観点から重大な問題を提起している。


出典:Simon Willison

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