何が追加されたか

ChatGPTのサイドバーに新しく「Scheduled」ページが登場し、ユーザーが設定したすべてのアクティブな定期タスクを一覧で確認できるようになりました。ページ上から各タスクの一時停止・編集・削除も行えます。

実行頻度は最大で1時間に1回まで。時刻を指定するほか、「朝」「昼」「夕方」といった時間帯の単位でも設定できます。OpenAIはタスク全体の速度と信頼性も改善したとしています。

リサーチ系タスクの挙動

注目すべきはリサーチタスクの仕様です。Web検索や連携アプリを定期的に巡回し、「実際に変化があったときだけ」通知を送ります。常時アラートを垂れ流すのではなく、差分検知型に振り切った設計です。

また、ユーザーが一定期間ChatGPTを使わないとタスクは自動停止します。これは無駄なリソース消費を抑える仕組みであると同時に、生成AIの「定常運用」という新しい使い方が前提になっていることを示しています。

Pulseの統合という意味

以前提供されていた「Pulse」機能は廃止され、Scheduledに統合されます。OpenAIは複数あった自動化系機能をひとつに束ね、定期タスクをChatGPTの基本機能として位置づけ直したと読み取れます。同時実行できるタスク数はプランによって異なります。

💼 事業会社視点:これは自社にどう効くか

事業会社の視点では、これはChatGPTが「対話するAI」から「常駐するAI業務員」へと一歩踏み込んだ変化です。EC事業者なら競合価格・在庫切れ・レビュー変動の毎朝チェック、SaaS企業ならカスタマーサクセスが追うべき業界用語のメンション監視、受託開発会社なら主要顧客の採用情報やプレスリリースの差分検知など、これまで人が朝の30分を溶かしていた定点観測業務がBusiness/Enterpriseプランの範囲で代替可能になります。

経営者が動くべきは、まず「現場の誰が毎朝何を見ているか」を棚卸しすることです。差分があったときだけ通知する仕様は、Slack通知地獄に疲れた管理職と相性が良い一方、1時間に1回という上限は株価・在庫といった分単位の業務には不向きです。MAやBIツールの定期レポート機能と用途を切り分け、「人間が解釈すべき定性情報」をChatGPT側に寄せる設計判断が問われます。Pulse廃止のように仕様変更も早いため、業務フローを固定化しすぎないことも実務上の要点です。

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