法律の概要
カナダのマーク・ミラー文化・アイデンティティ大臣が提出した「安全なソーシャルメディア法」は、16歳未満の子どもがSNSアカウントを持つことを禁じる内容だ。同様の規制はすでにオーストラリア、インドネシア、マレーシアが導入しており、カナダはこの流れに加わった。
プラットフォームへの義務
法律はSNS事業者に対し、子どもにとってより安全な製品設計を求めるとともに、以下の対応を義務付けている。
- ディープフェイクコンテンツの削除
- 子どもへの性的被害や被害者の再被害につながるコンテンツの削除
- AIが生成したコンテンツへのラベル表示
- 有害情報を報告するための明確な手段の整備
- ユーザーブロック機能の提供
AIチャットボットは対象外
注目すべき点として、AIチャットボットサービスはこの年齢制限の対象に含まれていない。ミラー大臣は「チャットボットはSNSプラットフォームが引き起こす害ほど研究が進んでいない。同じ社会的役割も持っていない」と説明している。ただしAIプラットフォームに対しては、チャットボットが有害なコンテンツを発信するリスクの軽減と、危機的状況への緊急対応措置の整備が求められる。
執行機関「デジタル安全委員会」
新設された「カナダ・デジタル安全委員会(Digital Safety Commission of Canada)」が規制の詳細な基準を設定し、法律の執行を担う。同委員会は、子どもに対して十分な安全策を講じているとみなされるプラットフォームには適用除外を認める権限も持つ。
出典:Engadget