CodexをChatGPTに統合、数週間以内に実施

OpenAIは近く、コーディングAIエージェント「Codex」をChatGPTに統合する。Sottiaux氏は「ChatGPTのCodexアプリですでに使えるものの多くは、全ユーザー向けに提供できる状態にある」と述べており、準備は整いつつあるという。週間アクティブユーザー約10億人が使うChatGPTを土台に、個人・業務の双方でタスクを自律的にこなす「世界最良のパーソナルエージェント」を目指す。

「時期尚早」だった前回の反省

OpenAIは昨年、エージェント機能「Operator」と「ChatGPT Agent」を展開したが、大きな普及には至らなかった。Sottiaux氏はその原因を「モデルの信頼性が不十分で、時期尚早だった」と分析する。今回は小さなタスクからユーザーの信頼を段階的に積み上げ、徐々に機能の幅を広げていく方針だ。「まずあなたのためにできる小さなことから始め、ChatGPTへの信頼を少しずつ育てていく。やがてその新しい使い方を家族や友人にも広めてもらう」とSottiaux氏は説明する。

Sottiaux氏のキャリア

ベルギー出身の応用数学専攻であるSottiaux氏は、2015年にGoogle Londonに入社してGoogle Mapsの開発を担当。その後Google DeepMindへ移り、2016年に人間のプロ棋士を破ったAlphaGoのインフラ構築を支援した。2024年にOpenAIに加入後、研究者向けツールの開発を経てCodexを立ち上げ、同社の中で最も急成長する収益源の一つに育て上げた。現在はOpenAI共同創業者のGreg Brockman氏に直属で報告する体制にある。AGI展開部門CEOのFidji Simo氏は病気療養中で、今回の人事にも影響したとみられる。

組織再編とIPOへの成長戦略

OpenAIは一方で、動画生成アプリ「Sora」と科学者向けAIプラットフォームを終了させており、それぞれを担当していた幹部も退社している。スーパーアプリ構想にリソースを集中させる動きとも解釈できる。Visa社との提携拡大によりエージェント決済機能の統合も計画されており、メール・Slack・カレンダーとの連携機能も整備済みだという。GoogleやAnthropicとの競争が激化する中、IPOに向けた成長加速の柱として位置づけられている。

Sottiaux氏は自身の役割をこう表現する——「信じられないほどエキサイティングであり、少し恐ろしくもある」。

出典:Wired

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