Deezer、AI楽曲検出ツールを無料公開
Deezerは2026年6月11日、ユーザーが自身のプレイリストに含まれるAI生成楽曲を確認できる無料の検出ツールをリリースした。このツールはSpotifyやApple Musicなど主要な20のストリーミングプラットフォームに対応しており、27言語でサービスが利用可能だ。Deezer以外のサービスを使っているリスナーも利用できる点が特徴となっている。
1日7万5千曲のAI楽曲が投稿される現状
Deezerには現在、1日あたり約7万5千曲のAI生成楽曲が投稿されており、これは全アップロードの44%以上を占める。同社はこうしたAI楽曲をレコメンデーション機能や編集プレイリストから除外する方針をすでに採用しているが、ユーザー自身が作成したプレイリストへの流入は続いている状況だ。他サービスからDeezerへ移行したユーザーの43%がAI楽曲をプレイリストに含んでいたというデータは、この問題の広がりを示している。
97%のリスナーがAI楽曲を聞き分けられない
DeezerとIpsosが8か国で実施した調査では、回答者の97%がAI生成楽曲と人間が制作した楽曲を聴き分けることができないと回答した。一方で80%の回答者が、楽曲に対するAIラベリングの明示を求めていることも分かった。この検出ツールの公開は、こうした消費者の透明性への要望に応える取り組みとして位置づけられる。
音楽業界における透明性の確保
AI生成コンテンツが急増する中で、プラットフォーム側がリスナーに対して楽曲の出自を可視化する仕組みを提供することは、音楽制作者やリスナー双方にとって影響が大きい。Deezerによるこのツールの提供は、AI楽曲の識別手段をエンドユーザーに直接開放する試みとして注目される。
出典:The Decoder