Claude Fable 5の性能制限と方針転換

Anthropicが公開したClaude Fable 5は、AIソフトウェアやハードウェアの開発に関連するタスクに対して、ひそかに性能が制限されていたことが明らかになった。批判が相次いだのちAnthropicは、より性能の低いモデルが提供される際には顧客へ事前に通知すると約束した。

パートナーへの接触と競合製品の投入

Anthropicはデザインツール大手のFigmaおよびCanvaに対して、パートナーシップの打診を行った。しかしその後、両社の事業領域と直接競合する自社デザイン生成サービス「Claude Design」を立ち上げた。

FigmaのCEO Dylan Fieldはこの経緯についてAnthropicを批判し、「一貫して率直なコミュニケーションが取れていなかった」と述べた。Figmaはパートナーシップから離脱し、AnthropicのChief Product OfficerであるMike KriegerはFigmaの取締役会を退いた。

Claude CodeがCursorとGitHub Copilotを抜く

Anthropicはコーディング支援アプリ「Claude Code」を投入した。このサービスはAnthropicの顧客でもあったCursorと競合する位置づけだった。最終的にClaude Codeは収益面でCursorおよびGitHub Copilotを上回るに至っている。

急成長する収益と業界構造の変化

Anthropicの年間収益は5ヶ月でほぼ500億ドル規模へと5倍に拡大し、OpenAIを追い抜いた。AnthropicとOpenAIの2社を合わせた成長速度は、それに続く大手AIスタートアップ32社の合計成長速度を超えている。

独占的慣行との類似性

この一連の動きは、かつてMicrosoftやGoogleが展開し違法独占と認定されたプラットフォーム支配戦略に重なるという見方が出ている。「AIモデル競争で勝者が一社に絞られれば、顧客を圧迫し踏みにじることができる」「最も強力なモデルへのアクセスがモデル開発者だけに限られるのは時間の問題だ」との懸念の声も上がっている。

出典:The Decoder