AppleがOpenAIを提訴した「営業秘密流出」訴訟とは?MacBook1台から広がる証拠隠滅疑惑を整理
Appleが8月21日にOpenAIから引き渡された元従業員のMacBookを調査したところ、社外秘の回路図がダウンロードされOpenAIでの業務に使われた形跡と、フォレンジックデータの消去に関するやりとりが見つかったとして、証拠保全を急ぐ「迅速な証拠開示(expedited discovery)」を裁判所に申し立てました。OpenAI側は「Apple自身が招いた混乱」と反論しています。
Appleが8月21日にOpenAIから引き渡された元従業員のMacBookを調査したところ、社外秘の回路図がダウンロードされOpenAIでの業務に使われた形跡と、フォレンジックデータの消去に関するやりとりが見つかったとして、証拠保全を急ぐ「迅速な証拠開示(expedited discovery)」を裁判所に申し立てました。OpenAI側は「Apple自身が招いた混乱」と反論しています。
OpenAIが、Appleによる営業秘密侵害訴訟に反論するブログを公開し、元Appleエンジニアのチャン・リウ氏に対してApple側社員が退職後も繰り返し技術的な質問や社内ファイル探しを依頼していたとするチャットとメールを公表しました。訴状によればOpenAIには400人超の元Apple社員が在籍し、争点は「residual access(退職後も残るアクセス権)」とヘッドハンティングの是非に及びます。
Appleが金曜、OpenAIと同社が65億ドルで買収したio(ジョニー・アイブらApple出身者が創業)を相手取り、41ページの営業秘密侵害訴状を提出しました。争点は個々の社員の暴走ではなく「経営層に常態化・例示された(normalized and exemplified by leadership)」組織的な情報引き抜きだとする主張で、訴状にはApple出身者400人超がOpenAIに在籍するという数字も記されています。
Appleは41ページの訴状でOpenAIを提訴し、機密文書の持ち出し、ハードウェア試作品の探り、そして自社の協力パートナーを騙して独自の金属仕上げ技術を実施させたと主張しました。中心にいるのは元Apple Watch担当バイスプレジデントで現OpenAI最高ハードウェア責任者のTang Tan氏を含む3人の元Apple社員です。